大アルカナ11

正義
Justice

正位置

バランス・結果を受けとる・公正

逆位置

偏り・責任逃れ・不公平

片手に天秤、片手にまっすぐ立てた剣を持ち、正面を見すえています。目隠しをしていない正義です。すべてを見て、すべてを量るという意味。適当に目をつぶってくれることはありません。

正義は、帳尻が合うときに出ます。これまでやってきたことが結果として返ってくる。いいほうかもしれないし悪いほうかもしれませんが、どちらにしても手加減はありません。契約、訴訟、精算、人事評価のように書類が行き交う場面でもよく出てきます。

このカードの公正さは、やさしさとは違います。天秤は事情を汲まないし、剣は切るための道具です。誰かを今回だけ見逃そうか迷っているなら、このカードはルールどおりにしなさいと言うでしょう。なぜかって? 一度見逃した例外は、翌月にはルールになっているからです。

逆位置では、天秤が傾いています。片方だけが損をしつづけているか、落ち度があるのに誰も責任を取らないか、自分にだけ甘いか。三つのうちいちばん多いのは三つめです。自分の遅刻には事情があって、人の遅刻は態度の問題、というように。

人に向ける基準を自分にも当ててみると、たいてい自分から引っかかります。だから逆位置で出たなら、相手より先に自分を見るべきです。

「自分が正しいから勝つ」と読む人は多いのですが、このカードは誰の味方もしません。やった分が返ってくると言うだけなので、毎日こつこつ積み上げてきた人にはうれしい知らせで、適当にやり過ごしてきた人にはかなり痛く響きます。

天秤が、こちらの望むほうへ傾いてくれることはありません。

塔と一緒に出たら、清算は静かには来ません。節制と重なれば、反対にゆっくりと釣り合っていくと読みます。正義では、方向は自分のしてきたことが決め、大きさは隣のカードが決めます。

正義 — タロット