小アルカナペンタクル・地

ペンタクルの9
Nine of Pentacles

体とお金と仕事。ゆっくりで、確か。

正位置

満喫・自立・ゆとり

逆位置

依存・見せかけ・むなしさ

華やかな模様の服を着た女性が、ぶどうがたわわに実る庭にひとりで立っています。手袋をはめた手の上にはフードをかぶせた鷹がとまり、ぶどうのつるの間に金貨が九枚見えます。遠くには家が一軒。自分で築いたものを、自分で味わうカードです。寂しいひとりではなく、誰かに頼らなくてもいいひとりです。

ペンタクルの9が出るときは、たいてい自分の力でつくった安定があります。初めて家賃を自分の給料だけでまかなえるようになったり、何年も貯めて欲しかったものを迷わず買えたり、週末の一日を誰にも気をつかわずまるごと使えたり。これまでがんばってきたことを楽しんでいいときです。

逆位置で出たときは二通りです。ひとつは、そのゆとりが実は誰かに支えられて保たれている場合。親のカードや、いつ打ち切られるかわからない援助のようなものです。もうひとつは見せるための出費が増えているほうで、写真はすてきなのに翌月のカードの請求が心配なら、こちらに近いでしょう。

自分に聞いてみたいのはひとつ。今味わっているもののうち、自分の手で保てるのはどこまででしょう。その線がわかれば、残りは安心して楽しめます。

「お金持ちになる」と読むのは言いすぎです。このカードの豊かさは、金額より自立に近いもの。鷹は手なずけられ、庭は手入れされています。ひとりでに転がり込んできたのではなく、長く手をかけてきた結果だということが、絵に全部描かれています。

女帝と一緒に出たら、ゆとりがあって、それを味わう術も知っているときです。隠者の隣なら、ひとりでいることが心地よさを越えて、孤立のほうへ傾いていないか見ておく必要があります。

ペンタクルの9 — タロット