鎧を着た騎士が、前脚を上げた馬にまたがっています。上着にはサラマンダーの模様、兜には炎のような羽根飾り。後ろにはペイジのカードと同じく、ピラミッド形の丘が見えます。馬は今にも駆けだそうとしています。ワンドのナイトは、決めたらすぐ飛び込む人、あるいはそういう動きを表します。
体が先に動くこういう人は、まわりにいるとすぐ目につきますし、ときにはそれが自分です。会議で「とりあえずやってみましょう」を真っ先に言う人、決心した翌週には辞表を出して荷造りしている友達、物件もろくに見ないうちに引っ越しの日を決めてしまう自分。体が先に動くときなので、今はスピードが強みになります。迷っているうちに過ぎてしまうチャンスなら、この人が先につかみます。
逆位置で出たときは二つの方向があります。ひとつは無謀さです。後先考えずに飛び込んでは、すぐに冷めることを繰り返します。もうひとつはその逆で、口だけが先に出て体はその場から動かない場合。行くと何度も言っているのに、まだ出発していません。どちらも熱はあるのに、方向がないんです。
出発する前に、行き先をひと言で言えるでしょうか。言えるならこのスピードは力になり、言えないなら熱気だけが空回りします。
ナイトを「恋の相手が現れる」とだけ読むケースもよくあります。人物のカードなのでそうも読めますが、ポイントはその人の近づき方です。熱くて速くて、長くはとどまらないかもしれません。
戦車と一緒に出たら、押し進める力が強いので結果まで届きやすいでしょう。ペンタクルのナイトと重なれば、速い人と遅い人がひとつのチームにいるので、お互いのペースを合わせることが仕事になります。
