小アルカナワンド・火

ワンドの9
Nine of Wands

やりたい気持ちと、手がける物事。熱く、速い。

正位置

最後までやる・警戒・最後の力

逆位置

燃えつき・疑い・守りすぎ

頭に包帯を巻いた人物が、ワンドを一本ついて立っています。後ろには八本のワンドが柵のように並んで立っています。彼は疲れた顔で横をうかがっています。もう何度か痛い目にあってきた人です。ワンドの9は、ほとんど最後まで来たけれど心も体も底をついているとき、それでも最後の力だけは残しているときを表します。

このカードが出るのは、たいてい終盤です。何か月も引っぱってきたプロジェクトが締め切り直前だったり、転職の面接がもう五社目だったり、住まいのことでずっと交渉が続いていたり。何度もぶつかってきたせいで疑い深くなり、新しい提案が来ても、まず身構えてしまいます。その警戒はおかしなことではありません。痛い目にあった人が慎重になるのは当たり前ですから。

逆位置で出たときは二つの方向があります。ひとつは、本当に力が尽きている場合。踏んばれるかどうかがもう気持ちの問題ではないので、休まなければ最後の山場も越えられません。もうひとつは守りが行きすぎている場合で、また傷つくのが怖くて扉を固く閉ざすうちに、入ってこようとしていた助けまで締め出しています。

今残っている力で最後まで行けるかどうか、それだけを正直に測ってみてください。行けるなら、あと少し。無理なら、ゴールを少し延ばして休むのも、踏んばり方のひとつです。

「まだまだ先は長い」と読む人が多いのですが、後ろに柵のように立つ八本は、これまで守り抜いてきたものたちです。手に残っているのは一本だけ。思っているより、ゴールは近いんです。

隠者と一緒に出たら、ひとりで踏んばってきた時間が長かったということなので、誰かに打ち明けると楽になります。ソードの4と重なれば、今は押し進めるより休みなさい、というほうに読めます。

ワンドの9 — タロット