小アルカナカップ・水

カップの10
Ten of Cups

気持ち、そして人と人のあいだ。流れて、しみこむ。

正位置

満ちた関係・円満・成就

逆位置

ひびの入った円満・見せかけ・外れた期待

男性と女性が片腕で互いを抱き寄せ、もう片方の腕を空へ大きく広げています。空には虹がかかり、その上にカップが十個並んでいます。そばでは二人の子どもが手をつないで踊り、遠くには小川と木々の間に家が一軒見えます。

カップの10は、満たされた間柄です。カップの9の満足が自分の分だとしたら、カップの10は、そばにいる人たちまでみんなでゆったりしている絵。家族が集まったお正月の夕食が何事もなく穏やかに過ぎたり、長く望んでいた関係の形がやっと整ったり、引っ越した家に初めて友達を呼んでごはんを食べる日だったり。大きな出来事というより、一緒にいるのがただ心地いい状態に近いものです。

逆位置で出たときは、ひびの入った円満です。外からは写真の中の家族のように見えても、内側ではお互いの期待がずれています。「幸せな家族とはこうあるべき」という絵に、自分を無理に合わせているときにもこの形で出ます。問題にふたをして平気なふりをする時間が長いほど、ひびは広がりやすくなります。全員と一度に解決しようとせず、ひとりと正直に話すところから始めれば大丈夫です。

今思い描いている幸せな姿は、自分が望んでいるものでしょうか。それとも人に見せたいものでしょうか。

「結婚する」「家族ができる」だけに結びつけておくカードではありません。このカードの家族は、血のつながりに限りません。長く一緒に暮らした友達、気の合うチーム、近所の行きつけの店の人たちもここに入ります。核心は、一緒にいるとみんなが心地いいということです。

ワンドの4と一緒なら、その間柄が実際の家や行事として形になります。結婚式、新居祝い、家族のお祝いの席。塔と重なれば、その円満が長くふたをしてきた問題の上に立っている、というほうに読みます。

カップの10 — タロット