小アルカナカップ・水

カップのナイト
Knight of Cups

気持ち、そして人と人のあいだ。流れて、しみこむ。

正位置

歩み寄る・申し出・ロマンス

逆位置

口だけ・気まぐれ・中身がない

白い馬に乗った騎士が、カップをひとつ前に差し出したまま、ゆっくりと進んでいきます。兜とかかとには翼の飾りがつき、馬は駆けずに歩いています。前には小川が流れ、後ろには丘が見えます。

カップのナイトは、気持ちを携えて近づいてくる人です。待っていた誰かがこうしてやってくるのかもしれないし、今度は自分がカップを持って向かう番なのかもしれません。急がず、言葉としぐさに気持ちを込めて差し出します。このカードが出ると、うれしい誘いやロマンチックなアプローチが行き交いやすくなります。心を込めて選んだプレゼントを持ってくる人、一緒に仕事をしようと本気のメールを送ってくる人、自分から勇気を出して夕食に誘う場面。損得を量るより、心が向くほうへ一歩踏み出すときです。

逆位置で出たときは、言葉だけが残ります。甘い言葉は交わされるのに行動が伴わなかったり、気分しだいで気持ちがすぐ変わる人だったり。相手の話であることが多いものの、自分の話のときもあります。ロマンにのめり込みすぎて、現実的な条件を全部見落としている場合とも読めます。どちらにしても、約束より、実際に何をしたかを見れば答えが出ます。

確かめたいのはひとつ。この誘いに心が動いたなら、その人がこれまで言葉以外で実際にしてくれたことは何だったでしょう。

「白馬の王子さま」と読んでしまうと、自分はただ待つだけの人になります。カップのナイトは来る人でもあり、行く人でもあります。絵の中の騎士は、誰かが来てくれるのを待たずに、自分でカップを持って向かっています。

カップの2と一緒なら、その誘いが受け入れられて二人の約束になります。カップの7と重なれば、ロマンが想像のほうへ傾きます。聞こえのいい計画が多いほど、実際に決まったことがあるのかを確かめてみましょう。

カップのナイト — タロット