若い男女が向かい合って立ち、それぞれカップを持って相手に差し出しています。二人の間の上には二匹の蛇が巻きついた杖が浮かび、そのてっぺんに翼のあるライオンの頭がのっています。後ろには丘の上の家が一軒。二人の背丈も、カップの大きさも同じくらいです。
カップの2の要点は、その「同じくらい」にあります。片方が与えるのではなく、両方が同じ重さで差し出しています。恋愛の場面がいちばん多いものの、それだけではありません。息の合う共同経営者に出会えたり、ぎくしゃくしていた友達とまた話が通じるようになったり、面接の場でお互いに好感を持ったのがわかる瞬間だったり。書類より先に、この人となら大丈夫だという感覚が来ます。
逆位置で出たときは、重さが片方に傾きます。たいていは、ひとりだけが連絡し、ひとりだけが合わせている関係です。お互い気持ちはあるのに、小さな誤解が積もってひびが入りはじめた場合もあります。前者ならこの関係をこのままにしておくか考えるとき、後者なら寂しかったことを短くでも伝えれば、思ったより簡単にほどけます。
この関係で、受け取る分だけ差し出しているでしょうか。差し出す分だけ受け取っているでしょうか。
「運命の相手」と読むのは言いすぎです。このカードは結末ではなく、最初の約束。カップを合わせた瞬間がいいということで、その先まで保証するわけではありません。その先は、二人が毎日することで決まっていきます。
恋人と一緒に出たら、惹かれ合う気持ちが選択と約束として固まっていく流れです。ソードの3と重なれば、二人の間に割り込んだ傷や第三者の存在からまず確かめます。
