男性が五本の剣を胸に抱え、つま先立ちで陣地を抜け出していきます。顔は後ろを振り返り、地面には剣が二本、刺さったまま残されています。後ろにはテントが並び、空は黄色。正面からぶつかるかわりに、頭を使って抜け出す絵です。賢いのは確かです。問題は、全部は持ち出せなかったことです。
ソードの7が出るのは、たいてい誰かがひとりでこっそり片づけようとしていることがあるときです。チームに言わずに自分のやり方で仕事を終わらせたり、気まずい話し合いを避けてそっと抜けたり、ルールのすき間を使ったり。要領が必要なときも確かにあります。ただ、あとで説明しなければならないことが残りがちです。絵の中で地面に残った二本が、それです。
逆位置で出たときは、隠していたことが明るみに出る流れです。ばれるか、ばれる前に自分から打ち明けるか。先に話したほうが、たいていずっと軽くすみます。もうひとつは、ひとりでやろうとしていたことを手放して、助けを求めることになる場合です。
今使っている要領を、相手に知られてもかまわないでしょうか。知られても平気なら戦略ですし、知られたら困るなら、それは要領というより、ごまかしに近いものです。
「誰かにだまされる」という警告として受け取られやすいのですが、絵の主人公が自分であることのほうが多いカードです。人のごまかしに気をつけろというより、自分がどこまで線を越えているかを先に問うカードです。
魔術師と一緒に出たら、腕がいいというほうなので、その腕を正面から使っていいという意味に読めます。月と一緒なら、お互いに隠していることが多い場なので、確かめていない話は信じないほうがいいでしょう。
