小アルカナソード・風

ソードの8
Eight of Swords

考えと言葉。鋭くて、人を傷つけることもある。

正位置

縛られる・閉じこめられた感覚・先が見えない

逆位置

ほどける・抜けだす・目がひらく

目隠しをされ、体を縛られた女性が立っています。まわりには八本の剣が地面に刺さって柵のように囲み、足元には水たまり、遠くの丘の上にはお城。よく見ると前方はふさがっておらず、脚も縛られていません。本当に閉じ込められているというより、閉じ込められていると思い込んでいる状態を描いたカードです。

動けないと感じるときに出ます。辞めたいのにキャリアがもったいなくて辞められない、言いたいことがあるのに関係が壊れそうで言えない、変えたいのに「今は無理」という理由が次々と出てくる。理由はひとつひとつもっともらしいものです。でも並べてみると、ほとんどが恐れのつくった剣なんです。

逆位置で出たときは、たいていほどけていく流れです。自分を縛っていた考えがゆるみ、ふさがれていると思っていたことのかなりの部分が、自分の頭の中の話だったと見えてきます。まれに逆の意味で、抜け出す道が見えているのに、慣れた場所が楽でまた目隠しをしてしまう場合もあります。

ソードの8が問うのはこれです。できない理由を書いたリストの隣に、できることをひとつでも書けるでしょうか。ひとつでも出てくれば、この柵にはすき間があります。

よくある誤解は、このカードを「状況が自分を閉じ込めている」と読むことです。実際に難しい事情があるのかもしれません。それでも絵が強調しているのは、剣の数より目隠しのほう。外を変える前に、見方を先に変えなさいというカードです。

悪魔と一緒に出たら、縛っている縄は習慣や執着から来ているので、それをほどけるのも自分しかいません。ソードの2と一緒なら、目隠しが二重になっています。選ばずにすむように自分で目を覆っている場面なので、ひとつ手放すだけでもずいぶん変わります。

ソードの8 — タロット