小アルカナワンド・火

ワンドのキング
King of Wands

やりたい気持ちと、手がける物事。熱く、速い。

正位置

率いる・決断・全体を見る

逆位置

独りよがり・性急・支配的

王が横を見ながら玉座に座っています。手にしたワンドにはまだ葉が芽吹いていて、玉座の背もたれにはライオンとサラマンダーが描かれています。足元にも小さなサラマンダーが一匹。ワンドのキングは、大きな絵を見て方向を決める人、あるいは決断を下して人を率いるやり方を表します。

キングだからといって、必ずしも目上の人を指すとは限りません。身近な誰かかもしれないし、いつのまにかその役を引き受けている自分かもしれません。会議が長引くと「こっちで行きましょう」とまとめるチームリーダー、起業して仲間を集める友達、家の大事なことで結局は決める役になる自分。細かいことをひとつひとつ見るより行き先を決める人で、その決定には重みがあります。

逆位置で出たときは、たいてい独りよがりに傾きます。自分が正しいという確信が行きすぎて人の話が耳に入らず、ひとりで決めては「ついてこい」と言うばかり。せっかちさとして出ることもあります。決断の速さが長所だった人が、確認もせずに押し切って物事をだめにする、といった具合です。こういうとき人は反対するかわりに、静かに離れていきます。

自分の決めたことを、理由と一緒に説明できるか自分に聞いてみてください。説明できるなら率いているのであって、「いいから言うとおりにして」しか残らないなら、君臨しているだけです。

キングを「もう全部成し遂げた人」と読むと、この絵を見落とします。ワンドにまだ葉が芽吹いているのは、この人が今も何かを始めている途中だということ。場所を守る王ではなく、舞台を広げていく王です。

皇帝と一緒に出たら、決断力に仕組みまで加わって、長続きする形をつくります。ワンドのナイトと重なれば、熱はあふれているのにブレーキが弱いので、決めるたびに一度は確認をはさむようにしておくといいでしょう。

ワンドのキング — タロット