大アルカナ14

節制
Temperance

正位置

混ぜあわせる・ほどよさ・ゆっくり

逆位置

やりすぎ・偏り・焦り

天使が二つの杯のあいだで水を移しかえていて、片足は水の中に、片足は陸にあります。こぼさずに移すには、ゆっくりやるしかありません。このカードが語るのは、バランスというより配合です。

両極端のあいだで比率を見つけるのが、節制の役目です。仕事と生活、貯金と出費、押すことと待つこと。どちらかを選ぶのではなく、何対何で混ぜるかを決めればいい。とはいえ答えが五対五というわけではありません。いまの状況に合った比率が別にあります。

時間のカードでもあります。水がこちらの杯からあちらの杯へ移るには時間がかかります。体でも関係でも実力でも、急いで注いでこぼすより、ゆっくり全部移すほうがいい。運動を初日から二時間やると、たいてい三日目にやめてしまいます。

逆位置では、片方に全部注ぎこんだ状態です。仕事に全部つぎこんで残りが空っぽになったか、節約のつもりで必要なものまで断ったか、我慢すると言って三か月何も言わずにいて一度に爆発させたか。こういうときは、何を減らすかより、何を満たし直すかを先に見たほうがいいでしょう。

「減らせ」と受けとると、このカードの半分を見落とします。絵も、二つの杯のあいだで水を移しかえている場面です。むやみに減らせというのではなく比率を合わせろという意味で、仕事と休みでもお金と時間でも、片方を完全にゼロにしてしまうと、最初の数日はもっても結局長続きしません。

何かひとつを丸ごと断って問題を解決しようとする人の前に、とりわけよく出てきます。

戦車と一緒に出たら、スピードを落とせと読みます。悪魔が一緒なら、極端に振れている何かを指しています。それが何なのか思いあたらなければ、この一か月で時間とお金がいちばんどこへ流れたかを書き出してみてください。

節制 — タロット