市を渡り歩いた行商人
損しそうになると、頭の中の計算が全部顔に出ています
値段の駆け引きが始まると、まず目が輝きだした行商人。
ズバリ言うと
認めたくないかもしれないけど- 01つまらなくなった瞬間、心はもうそこにありません
- 02とりあえずやっちゃって、後始末は明日の自分に任せます
この結果になった理由
ESTPこんな人です
荷を一つ背負って、市から市へ渡り歩いていた人です。どこで何が安く、どこへ行けば高く売れるか、体のほうが先に知っていたでしょう。駆け引きが始まると、まず目つきが変わったはず。先々を量って長く悩むのは、性に合いませんでした。
目の前の場を読んですぐに動き、口もうまかったので、腕組みをした客をその場で振り向かせていたでしょう。その瞬発力と度胸が元手でした。銭の束の重さを握っただけで、その日の商いがどうだったかわかった人です。
危ない道も避けなかったはず。峠に山賊が出るという噂が流れても、向こう側の値がよければ越えていったでしょう。その度胸なしには務まらない商売でしたから。遠い先のことより今日ここでいくら残るかが先で、ルールよりその場の勘定が先に立った。損得を目の前で量って、すぐに決めていました。量っては量り直す人たちのなかで、いつも半拍早かった人。失うものがあっても得るものが大きければ体が先に出て、そうして飛びこんだ場所で、人が見逃したチャンスを拾ってくることがよくあったはずです。峠を越えてきた夜は、酒場で武勇伝がずいぶん長くなったでしょうね。
一か所に三日も縛られたら、うずうずしてきたはず。蔵を積み上げるより、道の上で次の市を思い描いているときに生きていると感じ、計画表のかわりに足の向くまま流れに乗っていたでしょう。そばにいた人たちは、いつも荷を背負った人を引き止めているような気分だったはずです。いまも窮屈な場所に耐えられず、考えるより先に体が動くなら、その気性は昔からのものです。机で覚えるより、ぶつかって覚えるほうがいまでも早い。説明書は最後まで読まなくても、人がレビューを探しているあいだに、もう一度試して戻ってきているはずです。