器用な職人
そばにいると楽なのに、距離は縮まらない
黙ってさっと形にしてしまう人。問題を前にすると、口より先に手が動きます。
ズバリ言うと
認めたくないかもしれないけど- 01黙ってささっとつくってしまう
- 02道具は全部つくったのに、使い方は誰も知らない
この結果になった理由
ISTPこんな人です
言葉より先に、手が答えを出します。折れた木で道具を削り出し、貝殻をつないで雨水受けをつくり、壊れた物は分解して仕組みを確かめてから組み直す。説明はひと言なのに、できあがった物は正確です。「これ使って」とひと言添えて差し出したら、それでおしまい。
危機でも感情に流されず「いま何を直せばいい?」だけを見る落ち着きがあるので、みんながあたふたしているときもこの人の手だけは静かに動いています。キャンプで何かが壊れたら、最後はこの人のところに回ってきます。
理屈ではなく、物で証明する人です。しゃべるかわりに、つくって差し出す。そのかわり、人には少し無頓着です。隣の人が今日つらいかどうかにあまり気が回らず、必要以上につき合うのは疲れてしまう。たき火の前でおしゃべりが長引くと、いつも真っ先に立ち上がる人でもあります。
ひとりで全部片づけようとするくせのせいで助けを求めるのが遅く、自分が何をしているかもあまり話さないので、一緒にいて楽なのに近づくのは難しい人になってしまう。気持ちがないのではなく表現が不器用なだけなのに、その沈黙が誤解として積もると、いざこの人が助けを必要とするとき、手を差し伸べる人がそばにいません。
惜しいのは、この有能さがキャンプのなかでひとりきりで回っているとき。落ち着いた手がつくった物を分かち合わなければ、その腕前は自分だけで使われて終わってしまいます。
残っているのは、手ではなく口を一度開くこと。つくった雨水受けを渡しながら「今日ちょっと疲れてそうだね」とひと言添えるだけで十分です。このタイプはそのひと言を、雨水受けをひとつつくるより難しいと感じるけれど、実際にかかる時間は三秒しかありません。